【初心者必見】水素吸入とは?期待されるメリットや体に取り入れる方法を解説!

「水素って健康や美容にいいって聞くけど、そもそも水素って何?」と思っている人も多いのではないでしょうか?
人間の体は年齢とともに、美容や健康に関わる細胞が老化してしまいます。
そんな人間の老化を、体内の細胞に働きかけて緩和すると期待されているのが「水素の力」。
体の不調や悩みがある人は、明るい日々を送るために水素吸入を試してみてはいかがでしょうか。
今回は、水素の特徴や、水素ガス吸入による健康や美容へのメリットを分かりやすくご紹介します。
水素をまだ試したことがない初心者の人も、水素吸入による健康&美容のメリットを知ることができるでしょう。
水素の特徴と体内で働く作用とは
「水素とは一体何?」
「水素はなぜ体にいいの?」
健康や美容のためにサプリメントを飲む人もいますが、サプリメントは栄養素を固めたものです。
水素はそのような栄養素ではないにもかかわらず、健康や美容への効果が期待され、数多くの研究が進んでいます。
水素そのものの特徴や原理、水素がどう体に働きかけるのか解説します。
水素の特徴
水素とは、無色・無味・無臭のとても小さな分子の気体であり、地球上でもっとも軽い気体といわれています。
水素というとエネルギーや燃料のイメージがある人もいるかもしれませんが、燃焼すると酸素と化合して水に変化する特性があり、体内に入っても毒性や副作用がありません。
水素はさまざまなジャンルで注目されており、医療業界や美容業界で多くの研究結果が発表されています。
水素が体に働きかけること
水素を体内に取り入れることで、健康や美容に関するさまざまな面に働きかけるとされています。
その大きな要因となるのが、体内の活性酸素を除去する力が水素にあるということ。
活性酸素は人間が生きていく上で、どうしても体内に発生してしまうものです。
活性酸素は細胞を酸化させてしまい、健康状態の悪化や老化を進めてしまいます。
若い年齢のうちは、体内の抗酸化力によって活性酸素を抑えることができますが、年齢を重ねるとともに活性酸素に対抗できる抗酸化力が減少します。
また、日々のストレスや不規則な生活習慣によっても活性酸素は増加し、細胞の劣化が進んで免疫力が低下してしまいます。
その活性酸素を抑制する抗酸化作用を持つのが水素です。
抗酸化作用によって活性酸素を抑えることができれば、細胞の酸化を防ぐことができ、健康維持や免疫力アップ、アンチエイジングなど役立つとして大きな期待を持たれています。
水素を取り入れる方法
抗酸化作用の高い水素を取り入れる方法はいろいろあります。
方法によって特徴が異なり、メリット・デメリットを知っておくことも大切です。
水素水を体内に取り入れる5つの方法について解説します。
水素水
水素ガスを水に溶かして、水素水として飲む方法があります。
水素水はスーパーなどでも販売されています。
また、水素水生成器もコンパクトなボトルタイプであれば購入しやすい価格帯なので、もっとも身近で始めやすい方法かもしれません。
水素水は普通のお水と変わらない味なので、普通に飲むだけで水素を摂取できます。
しかし、水素は時間が経つと気体となって抜けてしまうので、容器に入った状態でもなるべく早く飲むことがおすすめです。
水素が抜けてしまってはただの水なので、水素による抗酸化作用には期待できなくなります。
また、水素水は飲みすぎにも注意が必要で、水中毒などのリスクがあるため、1日1リットルくらいを目安とするとよいでしょう。
水素ガス吸入器
医療機関でよく利用されるのが「水素ガス吸入器」です。
専用チューブを鼻に入れて水素を吸い込む方法が主流で、普通に鼻呼吸しながら水素を取り込めます。
医療機関や美容サロンで使用するイメージの強い水素ガス吸入器ですが、最近は家庭用のものも販売されています。
水素ガスを生成して、直接吸い込むことができるため、高濃度な水素吸入が可能です。
テレビや読書でリラックスしながら吸入できますし、夜に眠りながら取り入れることもできます。
アスリートでも水素ガス吸入器を使用している人が多く、効率よく水素を吸入できる方法です。
水素風呂
お風呂の入浴でも水素を取り入れる方法があります。
水素風呂にする方法は、発生器を使うタイプと入浴剤を使うタイプの2種類で、水素風呂の場合は皮膚から水素を吸収して体内に取り込みます。
また、浴室内であれば蒸気によって水素を吸い込むことも可能です。
リラックス効果や保温・保湿、疲労感の軽減などを体感しやすいとされており、アトピーなどの皮膚の悩み改善にも期待されています。
お風呂は毎日入るものなので、習慣化しやすいでしょう。
水素点滴
水素点滴は医療機関で受けられる方法で、高濃度の水素を生理食塩水に溶かして、点滴として注入する方法です。
直接静脈に注入するので、高濃度のまま確実に体内に取り入れられます。
水素点滴はビタミン点滴などと併用することが可能で、健康・美容作用がより期待できるでしょう。
点滴は約15~30分くらいの短時間で済みますが、気軽に受けられないため習慣として続けることが難しい方法です。
水素サプリ
水素をサプリメントとして、飲みやすいカプセルや錠剤にしたタイプです。
成分は、不溶性のカルシウムや天然塩をベースにすることが多くあります。
水素とミネラルをバランスよく吸収でき、サプリメントなので忙しい人でも水素を取り入れやすい方法です。
ただし、高濃度な水素を取り入れることは難しく、含まれる量にも限界があります。
水素ガス吸入で期待できる効果
水素を体内に取り入れる方法はいろいろありますが、その中でも水素ガス吸入は水素の濃度や吸入量などのバランスが取れた方法になります。
水素ガス吸入器があれば、自宅で気軽に吸入することができ、水素に期待される効果も実感しやすいといえるでしょう。
水素ガス吸入によって期待できる効果について解説します。
1.美容・美肌
体内で発生してしまう活性酸素を抑えるには、水素の力が有効です。
活性酸素によって細胞が衰えてしまうと、シミやシワ、たるみ、肌荒れなどの老化現象が進んでしまいます。
水素の抗酸化作用によって、活性酸素の除去による細胞の酸化を防ぐだけでなく、メラニンの生成を抑制する効果も期待できるため、美肌やアンチエイジングを目的として水素を利用している人も多いです。
シミやシワの改善、肌のハリ、美白だけでなく、抜け毛などの毛髪の悩みにもアプローチしてくれると期待されています。
2.ダイエット・代謝アップ
水素によって活性酸素を抑えることで、脂肪燃焼を活性化させられるといわれています。
脂肪燃焼で代謝がアップすれば、運動効率も上がり、効率のよいダイエットができるようになるでしょう。
また、新陳代謝を活性化させることは、老廃物の排出やデトックス効果にもつながります。
水素は腸内環境を整えることもサポートしてくれるとされており、特に便秘で悩んでいる人にもおすすめです。
3.肉体疲労・睡眠の質
活性酸素を抑える水素は、副交感神経を優位にするともいわれています。
副交感神経を優位にすることでリラックスでき、疲労軽減や睡眠の質向上といったことに期待できます。
さらに、副交感神経が優位になると、ストレスも軽減されます。
現代社会ではストレスにさらされることが多いため、ストレス緩和に水素が役立ってくれるかもしれません。
4.学習効率アップ
水素によって活性酸素を抑えると、集中力が高まり学習効率がアップするとされています。
疲労回復やリラックス効果にも関連することですが、水素の抗酸化作用は細胞を攻撃する活性酸素を除去するため、脳の酸化ストレスも軽減するとされているのです。
脳が活性化することで、メリハリのある学習ができます。
5.血流・免疫力アップ
水素吸入によって、血流の促進や免疫力向上に期待できます。
活性酸素は、血流を滞らせたり免疫力を低下させたりする原因にもなります。
活性酸素を減らすことで血流や免疫力がアップするので、よい体調を維持しやすくなるでしょう。
水素の研究で効果が発表されている論文
水素がイマイチ浸透しない理由の一つに、エビデンスの少なさがありました。
しかし、医療機関や大学での専門的な研究が進んでおり、信憑性の高い論文も数多く発表されています。
これまでに公開されている、有益な論文や研究結果を紹介していきます。
水素分子の生理作用と水素水による疾患防御
日本老年医学会の大澤氏による、水素の疾患予防や治療についての研究です。
水素の投与によって、抗酸化作用の働きや酸化ストレスの抑制などが実証されたことが、研究データとして公表されています。
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/perspective_geriatrics_49_680.pdf
引用元:日本老年医学会
分子水素は酸化ストレス抑制と合わせて新たな機作により軟骨細胞を守る
日本医科大学による、水素の防御作用についての研究です。
水素分子は、酸化ストレスや炎症、アレルギーなどの動物モデルとヒトの臨床において、多彩な防御機能があると発表されています。
また、研究の中で軟骨細胞死を防ぐ作用が明らかになり、関節疾患の予防に有用であると発表されています。
引用元:水素水の研究~医療・健康分野の学術文献紹介
水素吸入療法が院外心停止患者の救命および予後の改善に効果
慶応大学医学部の本間専任講師と佐野准教授ら、東京歯科大学の鈴木教授による、水素吸入療法による心停止患者の救命および予後の改善についての研究です。
動物実験において、心停止後に水素ガス吸入を行うと死亡率が下がり、脳の損傷も軽減することが実証されてきたものの、それが人間にも適用できる可能性を示唆しています。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2023/3/22/28-136611/
引用元:慶応義塾大学医学部
高濃度水素水の日常作業および精神作業負荷による疲労に対する軽減効果
メロディアン株式会社による、高濃度水素水による疲労軽減効果についての研究です。
高濃度水素水を用いた研究で、肉体の疲労感や精神的ストレスの軽減効果が確認できました。
眠気、緊張感を低下させ、リラックス感と作業能率の低下を抑制したとのデータが発表されています。
https://www.melodian.co.jp/research/data-180430
引用元:メロディアン株式会社
水素水の繰り返しの摂取は脳虚血神経細胞を救済してくれる!
日本獣医生命科学大学獣医学部の袴田教授と、慶應義塾大学医学部の佐野准教授らによる、水素分子の血中動態と脳虚血負荷された大脳皮質神経細胞死との関係についての研究です。
水素水摂取後の血中動態と病態とを比較した研究になります。
水素分子が、脳虚血後の神経細胞死の抑制に効果を発揮していると確認されています。
https://www.nvlu.ac.jp/news/20230303-02.html/
引用元:日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科 生体機能学研究分野
「電解水素水」がアルコールによる肝細胞傷害を軽減するメカニズムを解明
早稲田大学人間科学学術院の原教授と人間総合研究センターの矢野研究員、株式会社日本トリムとの共同研究です。
電解水素水や高濃度水素水が持つ、アルコール性肝細胞傷害からの保護効果のメカニズムを証明した研究結果が発表されています。
また今後の研究では、口から摂取した電解水素水が、肝臓においてアルデヒド分解酵素の活性をいかに高めるか明らかにしていくことが計画されています。
https://www.waseda.jp/top/news/73022
引用元:早稲田大学
水素医学の創始,展開,今後の可能性
日本医科大学大学院の太田教授により、水素医学の展開や今後の可能性について発表されています。
水素分子は酸化力の強い物質を除去し、疾病予防や治療にも応用できるという研究です。
さらに、水素は遺伝子の発現を制御することで、抗酸化作用や抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗アポトーシス作用を示すほか、エネルギー代謝を活性化させるという説を数々のエビデンスで証明しています。
https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2015.870082/data/index.html
引用元:公益社団法人日本生化学会
まとめ
水素は、もっとも軽い気体であり、大気中にはほとんど含まれていません。
自然と体に取り込むことが難しいため、自ら進んで摂取する必要があります。
水素ガスは健康や美容に関わるメリットが幅広く、摂取を習慣化することで効果を実感できる可能性が高まるでしょう。
水素の摂取方法もさまざまで、特に水素ガス吸入は良質な水素を取り入れられる有効な方法です。
これまでは水素に関するデータが少なく、信憑性に欠けるとされていたときもありました。
しかし、現在は医療機関や大学の研究機関によるデータや資料も豊富であり、効果として立証されているものも多くあります。
今後も研究の予定や計画が進んでいるところもあり、これからも水素のデータからは目が離せません。